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(参考)

※ 財務会計管理会計の違いについて、株式会社ハイブレーン・インターナショナル代表の小野洋祐氏は、著書『超本社』(ダイヤモンド社)の中で、実践的な視点から、次のように明確に整理しています(P192194)。氏はその本質性から、単なる「管理会計」ではなく、「経営管理会計」と呼んでいますが、ここでは、「管理会計」と置き換えても何ら問題はありません。

 〔財務会計〕

    目的…会社を取り巻く利害関係者に企業の経営成績と財務状態を報告すること。

    狙い…会社と利害関係者の投資、回収、債権債務関係の利害調整資料を提供すること。

    基準…企業会計原則、商法、税法をベースとして合原則的・合法的であること。

    対象…会社とその会計記録と報告書。

    期間…一年一回、事後計算的である。

 〔経営管理会計〕

目的…企業を経営する経営者ならびに管理者に、企業を適正に経営する資料を提供すること。

狙い…企業の収益性・生産性の向上ならびに財務の健全性と安全性を追求すること。

    基準…企業の業種、業態、規模ならびに症状に対応した計算基準を合目的につくること。

    対象…企業の収益性・生産性の向上の目的に合わせて、独自の対象を考えていく。工場別、営業所別、事業所別、または、商品群別、得意先別、地域別等々。

    期間…期初、毎月度末、年度末の全過程の計算比較である。

 

そして、次のように簡略に特徴付けをしています。

財務会計…対外的、利害調整的、合原則的、合法的、会社対象かつ年度計算

経営管理会計…体内的、収益性・財務性の向上、合目的、企業の管理対象中心かつ過程計算

 

また、それぞれの会計を扱う責任者(財務部長経営管理室長)を引いて、思考特性に根本的な違いがあることを説明しています。

〔財務部長〕

   ハード(定型的思考)   ロジカル(論理的思考)   パーシャル(部分的思考)   コンサバチィブ(保守的思考)  

〔経営管理室長〕

   ソフト&ハード(柔軟的思考かつ規範的思考)   ロジカル&エモーション(論理的思考かつ情緒的思考)  システム&パーシャル(体系的・重点的思考と具体的実践的思考)   ラジカル&コンサバチィブ(革新的かつ保守的思考)

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