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【管理会計がなぜ必要か?】

企業が個人事業から発展して、業務が細分化され、組織が拡大するにつれ、「管理」が必要になります。部門ごとに責任者が配置されるようになれば、社長はそれらの部門長を束ねていかなければなりません。

 

各部門の責任者はそれぞれの部門の成果を最大にすることが一義的な使命であり、そのために頑張ることになります(部分最適)が、それが会社全体にとって望まれるかどうかは分かりません(全体最適)。社長は、会社全体にとって、各部門が効果的に機能するように判断していく必要があります。

 

販売部門と生産部門との間では、納期、仕切価格、在庫責任等の調整が常に問題になりますし、資金を管理する経理部門との間にも軋轢が生じることになりがちです。企業活動は声の大きな部門の言うことが通り易いだけでは、成立ちません。

 

部分最適が全体最適に繋がるよう、社長が業務執行を有効にしていくために「管理会計」が必要になるわけです。「管理会計」により事業活動の可視化が図れるため、情報の共有化が実現し、納得と理解の上に各部門は業務執行に邁進することが可能になります。

このように、「管理会計」は経営者と部門長等の管理者の仕事を支援するものであり、会社の全体最適を図りながら、部分最適を実現するための情報を提供するツールとして不可欠です。

   

なお、全体最適と部分最適の考え方については、「木を見て森を見ず」という諺がありますが、出来る限り「木も見て、森を見る」という認識が大切であり、部分と全体が調和をとれるかが重要になります。つまり、部分と全体の両方が最適化される状況をいかに作り出すかが経営トップの力量ということになり、そのための情報を「管理会計」は提供することになります。

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