<レビューの進め方>
今後のレビューの進め方を概略しますと、〔前半〕と〔後半〕に分け、前半では基本的な理解として、「会計の基本」、「利益」、「コスト」、「キャッシュフロー」を押さえます。後半では、「経営計画」、「予算作成」、「月次決算」、「製品コスト管理」を理解していきたいと思います。
■ 会計とは何か?
(歴史的には?)会計(※1)の発祥は、エジプト、バビロニア(※2)、アッシリアの古代に遡るとされます。貨幣経済の発展において、貨幣の量を勘定・記録し、管理することが必要になり、考え出されました。
この頃は、その手段として「単式簿記」が使われ、さらに歴史が下り、中世ルネッサンス期において、ヴェネチア商人によって現代に通じる「複式簿記」(※3)が発明されたとされています。
その後、大航海時代において、広く資金を募り運営される「株式会社」の登場とともに、「accounting」(説明すること=会計)が一層求められるようになり、会計(※4)は大きく発展を遂げました。
つまり、「金や財産の所有者からその運用を委託された者が、自己の責任を明らかにする目的で、委託者に対して「収支の顛末」を説明する」責任が生じてきたのです。近年よく耳にする「説明責任」はこの「accountability」からきています。
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(※1)「会計」という(日本語として使用されている)単語が歴史上初めて表わされたのは、『史記 夏本紀』である。元々旧字体の“會”は“曾”が変化した字で「増大する」といった意味合いを持つ字である。“計”は元々「言を正確にする」という意味があり、「計は会なり」という意味合いで会計という単語が出来たとされる。
(※2)商業が盛んであったバビロニアでは、紀元前3500年の会計記録が存在しており、エジプト同様の公的会計の仕組が成立していた。バビロニアの会計記録官は契約成立時の立会人としての役割を果たし、時には粘土板上に契約内容を刻んで債権者に手渡し、万が一の際の保証とした。
(※3)複式簿記は、イタリア人数学者ルカ・パチョーリが1494年に出版した『算術、幾何、比及び比例要覧』の中で紹介されている。この本は組織的に行われた複式簿記の存在を記述する最古の文献として知られている。
(※4)会計とは、一般に、金銭や物品の出納を、貨幣を単位として、記録、計算、管理等することであり、「情報の利用者が、事情に精通した上で、判断や意思決定を行うことができるように、経済的な情報を識別し、測定し、伝達するプロセスである」といわれる。経理とも称される。(以上、ウィキペディアより)
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【管理会計は強力な武器になる!】
それでは、会計に明るくなるために、簿記の習熟から財務諸表類を作成できるようになれば、本来の意味の「会計に明るい」状態が達せられるのでしょうか。
確かに会計(経理)に強い人材にはなり得ますが、(企業においてその道の専門家として生きる場合を除き)それだけでは、企業の将来や発展の方向についての意思決定が出来る、いわゆる経営トップに相応しい人材に繋がるかは疑問です。
そのためには、実は、管理会計(Managerial Accounting、もしくはManagement Accounting)極めて有効な手段となるのです。
私事になりますが、30年以上前に米国のビジネススクールに会社留学(MBA=経営管理学取得)する際、当時の上司から、「財務を勉強しろ」とアドバイスがありました。自分としても、大学でのゼミがマーケティングであり、「財務」は強化しなければならない分野との思いがあったため、“我が意を得たり”との気持ちでした。
そのビジネススクールは、たまたまAccountingでは全米で有力な学校だったのですが、そこで出会ったのが、Managerial Accounting(経営管理のための会計)でした。かつて上司が言った、「財務を勉強しろ」とは、「会計に明るくなれ」ということで、その真意は「管理会計(最近はその実質的な意味から、経営管理会計とも言われています)を学べ」だったと解釈できました。
帰国後、商品企画を担当し、管理会計の手法を実践できたのは幸運でした。その後、投資信託の運用会社に転職し、ファンドマネジャーの道に入ったため、約二十年近く管理会計には縁遠くなっていましたが、最近ひょんなことから、再び管理会計に関与する機会が訪れました。
最近では、日本においても管理会計は広く知られるようになり、多くの企業が経営の意思決定に活用するようになって言われています。卑近な例では、マクドナルドの100円商品の導入・成功は、管理会計の象徴的な成果と考えられます。ビジネスの最前線を理解するためにも、何より今一度、知識としての「管理会計」をレビューみようと考えました。
このレビューの過程について、本ブログを通じ、分かりやすさを旨に記したいと考えています。「管理会計」を学びたい方々の参考になればと思っています。よろしくお願いします。
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【初めに:管理会計はなぜ必要か?】
これから会社に就職し、将来は出世し、役員、社長になりたいと考える大学生、また、専門知識や資格を習得し、それらを活かし、より責任ある地位に付き活躍したいと考えている若手、中堅ビジネスマンの皆さんにとって、何よりも「数字を知る」ことが大きな武器になるのです。
企業行動の根本は、「利潤(利益)追求」であり、その行動の成果の良し悪しは、「会計」を通した「数字」で測られます。従って、「数字を知る」ということは、「会計に明るい」ことを意味します。
営業や企画のプロとして活躍したい人であれ、人事のプロを目指す人であれ、将来は独立し起業したいと考える人であれ、会社と言う組織にいる以上、より責任のある仕事や地位に就くには、この「会計に明るい」ことは必要不可欠な条件となります。
もちろん、「会計」を飯の種にしたい人(会計士や税理士)はその道を邁進すればいいのです。しかし、冒頭のように、それ以外の普通の企業のサラリーマン戦士の道を選んだ人はどうすればいいのでしょうか。
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※更新は週一回をベースにして行く予定です。
スッテプバイステップで、じっくり進みたいと考えていますので、
気長にお付き合い頂けたら、ありがたいです。
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「管理会計」習得のためのホップ、ステップ、ジャンプ!
ビジネス世界を勝ち抜くために、一緒に学びましょう!
第一段階…【管理会計を学ぼう!】(基礎知識)
第二段階…【管理会計を身に付けよう!】(応用)
第三段階…【管理会計を実務に生かそう!】(実践)
※実践的管理会計は、その実質的な意味から『経営管理会計』とも言われています。